足のむくみ

「夕方になると足がむくんで靴がきつくなる!」

女性なら誰しもが経験したことのある足のむくみ。

足のむくみでお悩みの方は多くいらっしゃいますよね。

医学的に「むくみ」とは、「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれており、女性に多く見られる症状の一つとなっています。

立ちっぱなし、座りっぱなしなど一日中同じ姿勢が多くなると、仕事から帰る頃には、足がパンパンで靴がきつくなったり、靴下の跡がくっきりついてしまったり・・・・なんてことが起こってしまうのです。

1.なぜむくむの?

心臓は血液を体内に巡らせるポンプ作用の働きがあります。人の体内に流れている血液は静脈を通して水分や栄養分を様々な細胞へ送り届ける役割をしています。そして、細胞内で不必要となった水分が静脈やリンパ管に戻ってきて体内を循環します。その際に、静脈やリンパ管が上手く流れず、本来戻ってくる水分が溜まってしまい、むくみとして現れてしまいます。

2.むくみの原因

■長時間座っている

長時間座っていると足に血液やリンパ液が貯留してしまい、むくみにつながります。さらにお尻や太ももの裏でリンパ管が潰され、リンパ液の流れが悪くなってしまいます。

■水分が足りていない

水分をとると太ったり、むくんだりすると思っていませんか?でも、これは全く逆。水分をとることで、体の中で発生した老廃物を体外に排泄し、血液もサラサラになります。その結果、血液の停滞も防止できます。1時間に一度、コップ一杯のお水を飲むようにしましょう。

■塩分が多い食事を摂っている

塩分が多い食事をしていると、排泄できないナトリウムが体外にたまり、水分が体内に貯留してしまいます。水分を体外に排出してくれるカリウムを多く含む、食材を摂取しましょう。

■骨盤のゆがみ

骨盤がゆがむと、骨盤内臓器の血流が悪くなってしまい、骨盤から下へ流れる血流が悪くなります。さらに、姿勢が悪くなり、身体のバランスが崩れ、筋肉が働きにくくなってしまいます。筋肉は血液を送り出すポンプの作用がありますが、その働きが鈍くなり、血液の流れが滞りやすくなってしまいます。

3.むくみにくい体質にするには

むくみにくい体質にしていくには、体の土台となる「骨盤」の位置を整え、体の中で唯一地面と接する「足」を柔軟に使えるようにすることが大切です。その上で、「第二の心臓」とも呼ばれる、ふくらはぎの筋肉を鍛えることで筋ポンプ作用の働きが高まり、血流も良くなります。

よく耳にする、マッサージやストレッチ、お風呂で温めることも効果があります。マッサージやストレッチはお風呂上がりのカラダが温まっている状態や、朝一番の体が硬い状態で行うのがおススメです。

お食事ではカリウムを多く含む食材をとり、水分摂取も実施することでむくみにくい体質に近づけていきましょう。

参考文献:松尾汎:むくみの診かた